ウェルネスとインパクト投資を軸に革新的なスタートアップに投資するベンチャーキャピタル、SIIFインパクトキャピタル株式会社(代表取締役:梅田和宏・三浦麗理、所在地:東京都渋谷区、以下「SIIFIC」)は、2025年4月、国際的なインパクト投資の運用基準「Operating Principles for Impact Management(OPIM)」に準拠した第2回ディスクロージャー(情報開示文書)を公開しました。この取り組みにより、SIIFICは、日本で継続的にOPIMに基づく情報開示を実施している数少ないベンチャーキャピタルの一社として、世界標準に準拠した透明性と責任ある投資姿勢を改めて示すこととなります。
▼ディスクロージャー全文はこちら:
https://siific.co.jp/impact/
OPIMとは:「測る」だけでなく「育てる」インパクト投資へ
OPIM(Operating Principles for Impact Management)は、国際金融公社(IFC)が2019年に策定し、現在はGlobal Impact Investing Network(GIIN)が運営するインパクト投資の運用原則です。
投資戦略からエグジットまで、投資プロセス全体においてインパクトの意図と成果を統合する9原則で構成されており、現在、世界185機関(40カ国、総運用資産5,697億米ドル)が署名しています(2025年4月時点)。
日本からは8機関のみが署名しており、SIIFICは2023年6月のファンド設立と同時に署名、2024年に初回のディスクロージャーを実施。そして今回、2回目の開示を迎えました。
▼OPIM公式サイトはこちら:
https://www.impactprinciples.org
第2回ディスクロージャーで報告した主な進展点
SIIFICは、初回の外部検証を通じて得た示唆をもとに、以下のような実装強化を進めています。
▪️投資テーマ4におけるシステムマップとToCの構築
「地方にて雇用を創出し、いきいきと暮らせる環境を創出する可能性があるスタートアップ」」への投資テーマにおいて、システム思考を用いたシステムマップとTheory of Change(ToC)を導入。若者の流出、雇用の質や地域との結びつきの希薄化など、複雑な社会課題を構造的に可視化することで、「地域ウェルネス」への影響を仮説立てし、投資の質と学習サイクルを高めています。
▪️ESG・リスクマネジメント支援の制度化
投資先向けにESGなどのサーベイ制度を導入し、コンプライアンスや情報管理、ハラスメント対応などの研修を2024年に3回実施。スタートアップに特化した実践的なリスクベースマネジメント支援体制の構築を進めています。
SIIFIC代表コメント
「OPIMの原則は“形だけのサステナビリティ”を排し、実際にインパクトを出す運用姿勢を問うものです。私たちは、資本を通じて地域や社会に変化を生み出す“介入力のあるVC”でありたいと考えています」
— 共同代表パートナー 梅田和宏
「SIIFICは、資本の力を単なるリターン追求の手段としてではなく、「誰もがよりよく生きられる社会」への変革を起こすエンジンと捉えています。OPIMのディスクロージャーは投資家としての責任を明文化するものでもあります。インパクト投資におけるグローバルな信頼構築の文脈で、日本発の取り組みがどのように評価され、どう貢献できるか。SIIFICはこれからも、その問いに真摯に向き合い続けます。」
— 共同代表パートナー 三浦麗理
誰もがよりよく生きられる社会へ。
Purposeful Capital, Powerful Change.
SIIFインパクトキャピタル株式会社
設立:2022年9月
所在地:東京都渋谷区神宮前5-46-2 青山イースト&ウェスト202号
代表取締役:梅田和宏・三浦麗理
「誰もがよりよく生きられる社会」の実現に向け、ウェルネスリテラシー(社会の健康資源を理解し、活用する力)とソーシャルキャピタル(社会的つながり)を高めるスタートアップに投資するベンチャーキャピタルです。
SIIFICウェルネスファンド概要
名称:SIIFICウェルネス投資事業有限責任組合
組成:2023年6月
運用総額:36.6億円
投資対象:日本国内のウェルネス・ヘルスケアスタートアップ
出資者:独立行政法人中小企業基盤整備機構、株式会社かんぽ生命保険、帝國製薬株式会社、株式会社肥後銀行、慶應義塾、一般財団法人社会変革推進財団、東京海上日動火災保険株式会社、KANETO CAPITAL MANAGEMENT PTE, LTD. ほか